今年10月からの消費税増税に伴い、軽減税率が実施されます。
食品や生活必需品等の消費税率を標準税率より低く設定する制度で、日本以外で既に導入している国も多く存在します。
今回はその中から2つの国について紹介いたします。
・カナダ
カナダでは、ドーナツを6個以上まとめて購入すると軽減税率の対象となります。
そのため、お店の前で見知らぬ人が集まって、一緒に購入するということも起こっているそうです。
6個という基準の理由は「その場で食べられるかどうか」で、6個以上はその場で食べ切れずテイクアウトになるであろうと考えられているためです。
ドーナツはカナダで国民的人気を得ており、ある一定の基準が必要となるためこのような制度になっています。
・イギリス
イギリスでは、お菓子類の軽減税率制度が大変複雑になっています。
アフタヌーンティーの歴史が根付いているイギリスでは、ケーキとビスケットは日常的な食べ物と考えられ軽減税率の対象です。
しかし、基準が曖昧なため税率を巡る裁判も起こっており、有名な例としては「ポテチ裁判」と呼ばれるものがあります。
プリングルスには、じゃがいもは50%以下しか使用されていないため、これはビスケットであるという主張でしたが、裁判所の判断はプリングルスはポテトチップスであり、軽減税率の対象にはならない、というものでした。
文化の違いによる様々な税制がありますが、日本で実施される軽減税率制度にも、多くのルールがあります。
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